QLOOKアクセス解析

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


iPad が出るまでに出版社がやっておくこと

 日本では iBook のストアはまだ始まらないみたいだけど、iPad が書籍に食い込んで来る事はまず間違いないでしょう。もし iPad が失敗しても、それに続く何かが出るのは目に見えてるわけで、その流れを止める事はできないでしょうね。

 どのくらいの進出になるかは分からないけど、これまで音楽、映像が携帯デバイスに移行したケースがあるんで、そこから学ぶべき事はあるかと...

 音楽について言えば、CD の売り上げは10年間で半分になってしまいました。それに代わってネット販売が増えたかと言えばそうではない。集計で見てみると、右肩上がりに来ていた理由は CD に代わってネットがというのではなく、ケーブルテレビの使用料の交渉が決まって過去分がまとめて入金されたとか、その手の金額が中心でなんですよね。

 音楽の売れ行きが落ちたのは色々反省すべき点が多いわけだけど、それは置いといて、これから出版に出て来る影響は恐らく音楽業界が受けて来た波と同様の物が来るんじゃないかと思うんですよ。

 出版業界もネットでの書籍の広がりと既存店とのバランスの問題から、ネットへの波及を止めようとしていたのは音楽と同じだと思うわけです。

 音楽では恐らく最初の波は1997年頃に IUMA っていうネットラジオから始まってたと思う。でもここはインディーズの音楽を流通させるのがメインな上に、まだ回線速度も遅く音質も良くなかったのです。しかも、登録するのにアルバム1枚だと10万円近くかかった記憶が...

 で、その後1997~98年に出て来た mp3.com が流れを変え始める可能性のあった最初のポイントだっと思います。ここは無料で楽曲登録出来て、違法ネタがド~ンと入って問題になり始めたけど、ミュージシャンによっては積極的に活用しようという人もいて、ニューエイジのスザンヌ・チアーニとかは自作を登録してたりしました。

 その後、mp3.com は段々拡張し人が集まり出したんで、スポンサーが付き、1ヶ月に1億円をミュージシャンに印税分配するって太っ腹なシステムになりました。ここの凄い所はその印税分配が誰にいくら入金されたか分かるようになってた所。当時一番売れてたアマチュアは1ヶ月に180万円くらい分配があったんですよ。

 かくいう私も過去の曲をチョコチョコ載せたら月5万円くらいになって嬉しかったです。

 mp3.com はその後、mp3 で送ったデータを CD にするオンデマンドの DAM-CD をスタートさせ、ジャケットデータとか送れば完全な CD が作れるシステム、別料金を払った人だけに曲を聞かせるシステム、それらの収益を使ってネット内の広告スペースに自分の名前をオークションで毎週入札して入れられるシステム、自分では音楽を作れないけど気に入った人の曲をプロモーションして収益を分配する New Music Army、番組等で曲を使ってもらい印税分配を受けられるシステム、ともう快進撃だったのでした。

 mp3.com に登録された楽曲がオマケで入った mp3 プレイヤーなんかも発売され始め、これはいよいよ変化の時か?と思ってました。

 だけど、訴えられた。それは mp3.com 経由(だったと思う)で購入した CD の曲を、CD が届く前に自分のストレージに入れてもらって聞けるようなシステムを作ったんだけど、これが違法だってわけで音楽業界が訴訟を起こし、それに負けた結果 mp3.com は衰退し始めたんですよ。

 あれだけのシステムを作りながら勿体ないと思ってたんだけど、その後2002~3年までは、音楽配信とは絶対に成功しないものである、というのが音楽業界の見方だったわけです。それを引っくり返そうとする新勢力が出ると、こぞって潰しにかかっていたわけ。

 それが変わったのが iTunes Music Store だったわけで、ま、この辺は皆さんもご存知でしょう。ここで形勢は逆転し、iTS に曲を入れないレコード会社に対して所属ミュージシャンが怒りのメッセージを発したりみたいな事になりだしたわけ。

 動画も同じで YouTube が始まった頃は違法ネタ潰しを進めた映像系業界も今や立場が逆転して、頭を下げて自社ネタを YouTube に入れてもらうような事になって来てしまった...

 音楽系では未だに音楽が流通する時の通信速度を抑制して違法データを押さえ込むとか言う話をする人もいるけど、そんなの時代の流れに逆らうだけで誰も得はしないわけです。

 もうここまで来たんだから共存の道を見つけねば、というわけで出版業界が iPad 登場までにやっておくと良いのは、音楽業界の人に失敗談を聞く事!もっとも音楽業界の人が本当の事を言うかどうか分かりませんが...

 音楽がひっくり返るのに最初から見て10年くらいかかったわけだけど、出版業界がひっくり返るとした、速度はもっと早いでしょう。音楽の場合、最初の5年くらいは音楽の売り上げもどうにかなってたわけだけど、今や本の方は iPad が出る時点ですでにヤバイと新聞ネタにされちゃってるわけですから。

 音楽業界がどうやってネットを排除しようとしたか?どんな訴訟を起こして時間を稼いだのか?とんでもなく使い勝手の悪いプロテクトにどんな仕掛けを使ってたのか?等々...

 失敗から学ぶ事も多いのではないでしょうか?>とっくにやってるよ、とか言われたりして...




トラックバック
http://synthfooljp.blog87.fc2.com/tb.php/572-b5574d68
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。